いくらオペレーションをこなしても「家事育児をやっている」にはならない
のかも、というお話。
先日、こんなイベントに参加させていただきました。
育休を取得したことのある or 予定しているパパ3人による座談会だったのですが、参加者の一人(ゾーホージャパン松本さん)がこんなことをおっしゃっていました。
(育休を取得してみて)当事者意識を感じるようになったというのもあります。育休を取るまでは、何を食べさせるか、何を着せるか、あらゆることを全て奥さんが考えていて、僕は言われたことをやっていただけだったんです。
これを聞いて「あっ、なるほど」と思ったんですね。
「ウチの旦那、本人は家事育児を頑張っているつもりみたいだけど全然ダメ」
こんなママ友との会話の中でいかにもありそうなママによるパパに対するダメ出し(被害妄想?)。その原因はこのあたりの意識の差にあるのかもしれないな、と。
パパの立場からすると、
・ゴミ出しをしている
・家の掃除をやっている
・洗濯物を畳んでいる
・子どもを保育園に送っていってる
→家事や育児を(それなりに)やってる
というような思考に陥り易いと思います。
ところが、ママからすると「ソウジャナイ」。
この考え方のどこが「イケナイ」のかと考えると、おそらく「オペレーション」と「マネジメント」の問題なんだろうと思うんです。
どれだけ必死に「オペレーション」を頑張ろうと、「マネジメント」に関与できていなければ一向に評価されない、ということですね。
これは上記の例に即すと、
・ゴミ出しであれば、ゴミ収集のスケジュールを把握しておき、前日の夜には翌日のゴミをまとめておく
とか
・保育園の送りであれば、園に預けている着替えやオムツの残量を把握した上でお出かけの準備をする
ということまでやって、はじめて「少しは家事育児をやっている」という評価を受けることができるということ。
※余談ですが、料理に対するママの評価って比較的高いような気がします。これは、料理が、献立を考えたり、買い物にいったり、複数の料理を平行で作ったり...とマネジメント要素を多く含んでいるためではないかと思っていたりします。
パパからするとちょっとハードルが高いようにも感じられますが、でもよくよく考えるとこれって当たり前のことなんですよね。仕事に置き換えて考えてみるとわかりやすいと思います。
部下や後輩がいる人はもちろんのこと、いない人であっても、他者や自分自身のマネジメントをすることなく淡々とオペレーションこなすだけで、果たして会社から充分な評価を得ることができるでしょうか。おそらくできません...よね?
従って「マネジメントをやらずにオペレーションをどれだけこなそうとも、家事をやっていることにはならない」という評価は極めて妥当なものではないでしょうか。
逆に「普段仕事が忙しくてなかなか家事育児に関われない」というパパでも、マネジメントを意識すれば、ママからの評価を高めることができるかもしれません。ここは一つ前向きにトライしていきたいですね。
そういうわけで、僕も自分の過去を反省して、これからは家事育児におけるマネジメントの比率を高めるべく頑張ってまいる所存です。
(了)
※お知らせ
冒頭にご紹介したイクメン座談会ですが、2/6(金)にも同様のイベントが開催されるようです。もし、ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、下記のリンクよりお申し込みいただけるようですので、ぜひ。