イクボク

育児について語る時に僕の語ること

2歳の娘から教わったイヤイヤ期とのじょうずな付き合いかた

先月末に2歳を迎えたばかりの娘はイヤイヤ期のまっただなか。さてどうしたものか、というのが今回のお話。

 

我が家には現在生後3週間の息子がおり、ママは息子のお世話で精一杯。必然的に娘とは僕がマンツーマンになることが多いのですが、ママに甘えられない寂しさも手伝って最初はなかなか大変な思いをしました。

 

例えば、

  • ご飯の途中で食事を放棄する(食べさせようとすると「イヤなの!」)
  • お出かけの際の寄り道がエンドレス(連れ戻そうとすると「イヤなの!」)
  • よく理由はよくわからないけど「イヤなの!」

こんなことは日常茶飯事で、ときには癇癪を起こすことありました。

 

何がそんなにイヤなの?

これはなんとかしなくては...(自分も娘もツライ)ということで、解決方法を模索することにしました。まず、ギモンに思ったのが「イヤなの!」っていうけどアナタ、一体何がそんなに嫌なのさ?というところ。そこで最近の彼女がよく口にする言葉を振り返ってみたところ、

 

  • これなに?
  • 自分で(やりたい)!
  • イヤなの!

 

このあたりが非常に多くなったことに気が付きました。なるほど。そういえばイヤイヤ期は自我の芽生えによって訪れると何かの本で読んだことがあったような。おそらくは、世の中のことがいろいろとわかってきて(これなに?)、自分でいろんなことをやってみたくなって(自分で!)、それを妨げられると「イヤなの!」とうことなんだろうな。

 

娘の意思を尊重すべし

そこで僕がトライしたこととしては、まずは娘の意思を尊重すること。もっと具体的に言うと、否定の言葉をなるべく使わない/できる限り彼女の行動を妨げないということでした。それは「イヤなの!」という言葉の背景には、「自分はもう大人なんだぞ!」という彼女のメッセージがあるように感じられたからです。イヤイヤ期というのはイコール成長期でもあるので、次の段階へ成長しようとしている彼女を一人の人間として尊重するように心掛けたのですね。ただし、危ないことなどはやはり止めなければいけませんので、そいういうときにだけ毅然として「駄目だよ!」と伝えるようにしました。

 

これは効果テキメンで、彼女の「イヤなの!」という回数は目に見えて減るようになりました。さらにかつてのような癇癪を起こすこともほとんど無くなりました。

 

“お約束”の効用

しかし、意思を尊重する、というのは口で言うのは容易いのですが、行うとなるとなかなか大変です。それは2歳になったばかりの子どもであればなおのこと。例えば、僕の娘は坂の昇り降りがとても好きで、坂を見つけると目を輝かせて駆け寄っていきます。そうしてはじまった“坂遊び”が1回で終わるわけもなく放っておくと30分でもときには1時間でも遊び続けるわけなんですね。これを全て許容するとなると、保育園の送り迎えやお出かけの際の予定が全く読めなくなってしまいます。でも無理矢理引きずってしまっては本末転倒...さあ、困ったぞ。

 

そこで合わせ技でもう一つ試したのが“お約束”です。これは例えば、娘が坂の上り下りをはじめたら、事前に「あと○回でおしまいだよ」という約束を娘と交わすことでした。ここで心掛けたのは、一方的に約束を押し付けるのではなく、彼女からも「約束する」という同意を取り付けること。最初は“お約束”の意味なんてわからないので、「約束したからおしまいだよ」と言っても、「もう一回」「イヤなの!」となかなか納得してくれませんでした。しかし、約束が守れたことをきちんと褒めたあげながら、辛抱強く何度も繰り返すことで彼女は少しずつその意味を理解し、次第に「イヤなの!」という言葉は用いないようになんりました。

 

また、これは後になって気づいたことなのですが、この“お約束”ができるようになったことで、彼女の自尊心が更に満たされるという思わぬ収穫もありました。

親も日々成長なり

このようなやり取りを経た今、僕と娘は以前より深い絆で結ばれるようになったと感じています。もちろん、まだまだ「イヤなの!」となることもありますが(笑)可愛いものです。

 

今回の件を通じて僕が学んだこと。それは、子どもの成長に合わせて親も成長しなければならない、ということです。振り返ってみると、イヤイヤ期を迎えた当初の僕は娘に“構い過ぎていた”のだろうと思います。そしてそれは成長した彼女にとって心地良いものでは無かったのでしょうね。「イヤなの!」は「いつまでも子ども扱いするんじゃない!」というメッセージに他ならなかったのだと今ならわかります。

 

おそらくはこの先も今回のように、僕は娘の成長においていかれないように必死にしがみついていくのでしょう。今後の娘のそして自分自身の成長が益々楽しみです。

(了)